もしもあなたが勤めている会社に経理機能が存在しなかったとしたらどうなるでしょうか?
どんぶり勘定の会社。おそらく倒産してしまいますよね。
この話をすると誰もがそりゃそうだよなぁと感じると思います。
しかし、これが家計の話だったらどうなるでしょうか?
今回は法人の経理のお話し、、、ではなく、家計のお話しをしますね。
私が不動産業の実務でよく遭遇するのですが、家計簿をつけているご家庭は1割未満です。
もっとも、住宅ローンの支払いが困難になってしまった状態なので無理もないかもしれません。
払えないのに請求書など見たくもないでしょうし、お金のことを考えると頭が痛くなるでしょう。
気持ちはとても分かります。
私自身、お金に余裕がある時も、電気が止まる程困窮していた時も両方経験しています。
経済的に大変な時には、請求書なんて見たくもないと思いました。
結果、何となく後回しにしてしまい、後から慌てて支払をしたこともあります。
しかし、そんなご事情を抱えたご家庭にうかがい、よくお話しを聞いてみると住宅ローンの支払いが厳しくなる前から家計簿をつけていないことが判明したのです。
なぜ、家計簿をつけていないのでしょうか?あなたは分かりまか?
興味があって聞いてみたのです。
メンドクサイとか、やってみたけど続かなかったという理由が多かったです。
一円単位まできっちり記録しようとして疲れてしまった。という声もありました。
確かに、家計簿って1円単位まで書き込めるようになっていますので、きっちり書き込めるのですが、大抵月末に計算が合わなくなり自己嫌悪。。。という事。
普通に起きると思います。
さて、そんな挫折しがちな家計簿ですが、筆者としてはやはり「お金を自分でコントロールするため」に取り組むことをお勧めします。
家計簿をつけるとどうなるのか?
家計簿をつける一番のメリットは、「お金の見える化」です。
何にいくら支払っているのかが明確に分かることは言うまでもありませんが、実は使った額ではなく、残っている額を把握することがとても大きな効果を生むのです。
コップにジュースが入っています。
半分飲んだ所で、「まだ半分も残っている」と感じる人と「もう半分しか残っていない」という感情を抱く人がいます。
家計簿の場合、給料日から半月を過ぎてもまだお金が半分以上残っているのなら、「まだ半分も残っている」と感じることができるでしょうし、給料日から半月過ぎていないのに、お金が半分しか残っていないのなら「もう半分しか残っていない」と感じるでしょう。
あとどのくらい残っているか?を常に把握することは非常に重要です。
給料日前にお金が余る状態であれば、自分にご褒美を上げてもいいですよね。
杉山式簡単家計簿
A4のノートを用意します。
給料日に、ざっくり振り分けして各項目の予算を記入します。
食費、雑貨、お小遣い、光熱費程度でOKです。
家賃、保険などの固定費は記載しなくていいです。
お金を使ったら、レシートを必ず受け取り、A4の紙に貼ります。
毎日項目ごとに「今日使ったお金」「今月の累計」「残りのお金」を記録します。
やることはたったこれだけです。
誰でも簡単に記録することができます。
お金が貯まらないと悩んでいる方の多くは、お金の現在位置が見えていません。
誰もが「必要だから買う」という思考の元、モノを買っています。
しかし、この記録をつけると必要だから買うという発想が少し変化します。
必要だけど、本当になくてはならないのか?という考えが頭に浮かぶのです。
↑この記事でも書きましたが、ほとんどの支出は浪費です。
必要だと自分自身で思い込んでいたものも実は必要でなかったという事に気が付きます。
家計簿をつけると結果、浪費が減少しお金が貯まる生活になるのです。
毎月お金が貯まる生活になると、気持ちに余裕が生まれます。
気持ちに余裕が生まれると夫婦ケンカが少なくなります。
夫婦ケンカが少なくなれば、ストレスも激減しますから、健康になります。
お金があって健康になれば人生が楽しくなります。
家計簿をつけると人生が楽しくなるのです。